
USB DACというのは、その名の通りUSB接続するDACのこと。
PC音源を変換する
デジタル・アナログ・コンバーターとヘッドホンを駆動させる
アンプが一体となったデバイスです。
これはUSB Type-Cが普及して主にスマホのオーディオ再生に使われることの多いスティック型のDACで、デスクトップPCにも対応していて気に入っていました。
……Windows10までは。Windows11で使用しても音質は変わらず良好なのですが、音飛びが発生するようになってしまいました。
ちょっと調べてみたところ同様のケースが見つかり、メーカーが明確にWindows11に対応したドライバーを提供していない限り直しようがないみたいです;;
多くの製品はOSの標準ドライバーで動作する設計になっており、独自のドライバーを用意していません。また用意されているのがWindows10どまりというものも多い。
詰んでるじゃん…!
作曲やDTMなどをやる人はかなり致命的だと思います;;
音楽に使う機材はめったに壊れることがないため、古いものを長く愛用しているユーザーの多い分野。
ところがハードウェアに問題がなくても、使用するパソコンのOSの都合で問題が起こる場合があるわけ……
「OSを不用意にアップグレードするな」というのはそういうことなんです!ほとんどの場合ろくなことになりません。
ただ電子楽器やオーディオインターフェースはまともなメーカーなら新しいOSへの対応に取り組んでいるし、無理ならば「旧OSのみサポート」という具合に明示的な措置を講じるものです。
音楽を聴くだけなら演奏や作曲ほどダメージは大きくありませんが、やはり正常に再生されないのは困ります。
USB DACは非常に種類が多く、どこからどこまでがWindows11で音飛びしないかを把握することが
できません。そのため「USBオーディオをあきらめる」ことにしました。
解決を待つのではなく、別の道を進むのです。OSやドライバーの都合で正常に動作しなくなる可能性のあるUSBとは別の。

PC内蔵のオーディオ(オンボードサウンド)は音飛びが起こらないので、こちらを使用することにしましょう。
この写真では「LINE OUT」にイヤホン端子を挿すこともできます。
音飛びは発生しません。いわゆる「イヤホン延長ケーブル」を中継するとステレオの分離が悪くなる “クロストーク” が増加するため、音質にこだわる人は外付けのサウンドデバイスをおすすめします。
クロストークを簡単にテストするには、
ステレオイヤホンを片耳だけつけて反対側のチャンネルのみの音声を再生します。本来「無音」のはずの音声が反対側のイヤホンからかすかに聞こえる現象がクロストークです。
イヤホン延長ケーブルをつなぐとクロストークが著しく悪化します。
アナログの入出力では音質の悪化が避けられません。
「SPDIF OUT」からは劣化のない信号を取り出すことができます。
「光デジタル」と呼ばれる音声信号です。
これを外付けのデコーダーへ入力します。

USB DACでもあり光デジタルのアンプでもあるオーディオデバイスの例。
“ゲーミング” を冠した製品のうち上位機種はUSBだけでなく光デジタルをサポートしているものもあります。
とはいえUSB接続以外では(ドライバーソフトウェアを介さないため)イコライザーやバーチャルサラウンド等のエフェクトを有効にできず、さまざまな機能が制限されてしまう問題もあります。
それでゲーミングデバイスは「ただ光るだけ」ではなくエフェクトをかけるオーディオプロセッサーと設定を保持するためのメモリを内蔵しており、いくつかのプロファイルをハードウェアで切り替えて対応できるようにしています。見えないところでコストがかかっていることからいい値段になってしまうというわけです…。
パソコンのサブ機を1つ用意しておき、そちらでUSB接続することで設定を変更するといった運用もできます。めんどくさいですがw先ほどの「SPDIF OUT」から光デジタルケーブルで出力し、「OPTICAL IN」に入力。
これも音飛びは発生しません。「USB」は単なる電源──デバイスを動作させるためのパワーソースとして機能します。
5V/1A以上のUSB充電器を必ず
ポート単体で使用します。
充電器に複数のUSBポートがある場合でも1つだけを使用してください。
ほかのデバイスを一緒に接続するとプチプチというノイズの原因になるからです。

プロット図だけを見てもよくわからないかもしれませんね……
USBオーディオには電源と
音声の入出力があって、
本来ならばUSBケーブル1本だけで対応できるものなんです。
USBバスパワー(電源)と音声の入出力がケーブル1本で可能。
しかしWindows11ではその接続で音飛びの問題が確認されているため、別の方法で音声を扱ったほうがいいというのが今回の話題。
……わかりにくいですよねぇ;;
ケーブル1本で済むのが2本に増えるから……
用語や概念がちょっと複雑です。
AUXというのがLINEと同じとか、SPDIFと光デジタルとOPTICALも実質同じとか、HDMIから音声信号を分離できるとかw
ほかにはRCAやBluetoothでも接続できるものがありますね。
「2.4GHz」といえば遅延のほとんどないワイヤレス。
音声の入力と出力の端子を備えた装置を全部まとめて「オーディオインターフェース」と呼んでも差し支えありません。
呼び方は大した問題ではないのですw
ミレシアンがどんな環境で聞いているのかはわかりませんが、現状
Windows11にアップグレードしないことが最善であることは間違いなさそうです。
USBが万能な規格とはいえないことがよくわかりました……汎用性や互換性の高いインターフェースではあるのですが、音声信号の伝送手段としては光デジタルのほうが信頼できるということです。
古い規格ですが、有線イヤホンはいまだに「3.5mmステレオミニ」が主流だし、家庭用のコンセントの形や電圧も昔から変わっていませんよね。
やっぱり下手に変えてはいけないものもあるということです……
変えたい、変わりたいものがある半面、変わらないものもあると……
開発中とされている「ETERNITY」も完成するころには
Windows10のサポートが終了しているでしょうし、公開時期も動作環境も対応OSも見通しが立ちません。
MinecraftとJava Editionでさえ完全には一致していなくて挙動が違うことに振り回されるのに、マビノギが上手く対応できるのかどうか……
開発よりユーザーがついてこられるかという懸念もあります。
しかし産みの苦しみを乗り越えなければ始まらない…
この記事へのコメント