マナビノギ

マビノギハァンタジーライフ

マナビノギ「つまらないと感じる原因は、そう感じている人自身にある」。

どんなに「おいしい」とされる料理も、食べる人の口に合わなければ「おいしくない」ですよね。
味覚を定量的に評価したり、絶対的においしい料理を作ったりすることが
できないのと同じように、どんなゲームもすべての人を満足させることは
できません。

そんなものが存在したら、この世に必要なゲームは1つだけで済むはずです。
オフラインゲームなら新作、オンラインゲームならアップデートという形で
常に新しくなっていますが、その様式には大きな問題があります。


何を急いでいるのか?

人はいつも忙しかったり、「時は金なり」といった認識があったりし、
とにかく遅いことよりも早いことを追求する傾向を持っています。

パソコンやスマートフォンの性能でもそうですよね。
より早く、より大容量で、より大画面で、より高機能なものを。
過去に比べれば圧倒的に高性能になっているのに、それに慣れると、
処理は遅く感じられ、物足りなくなり、もっと優れたものを求めるようになります。

変わらないものもある!

身の回りのものはどんどん高速になっているのに、決して速くならないもの、
いや、速くなってはいけないものも存在していることを知っていますか?


たとえば車です。


どんなにエンジンの性能が高くなっても、公道を走る速度には制限があり、
それを超えて走ることは違法行為になります。

インターネット回線はどんどん高速になっているのに、
道路を走る車は決して超えてはならない速度がある。

徒歩や馬の時代と比較すればともかく、
通勤や移動にかかる時間がさほど早くなっていないのは、
車で出してもよいスピードに制限が課せられているからです。

それを「遅い」と感じる人も多いと思いますが、
みんながもっと速く走って早く移動しようとすれば、
交通事故の危険性が高まります。

別のものに常識を適用するのは難しい

車の制限速度と、ゲームの発展のペースが同じといわれても、
普通はピンと来ることはありません。

車の制限速度は常識で知っているけど、ゲームの発展については
いくらでも早くしていいと思うでしょう。
遅いゲームより早いゲームのほうがいいに決まっている!とさえ。

しかし、発展を早くしたためにすぐ成長限界に達し、
「ただ次の発展を待つだけ」の状態になりやすいのが現実です。



マビノギは以前にも増して「重課金」の待遇がよくなる傾向になっており、
短時間で、より少ない労力で成長し、達成できるようになっています。

ゲームの本当のペナルティとは何か?

不正行為によるアカウント停止や、刑事罰だけがペナルティではありません。
正当で健全なプレイであっても、度の過ぎた「効率化」や「簡略化」の結果、
そのゲームに飽きてしまうこと
が本当のペナルティです。

飽きたなら別のゲームをすればいいじゃんwwwwwww
そういう人は別のゲームでも同じことを繰り返します。
根本的な解決になっていないのです。

いろいろなゲームを渡り歩いても、どれも満足せず、退屈に感じ、
人間関係も上手く築けなく、わずらわしくなり、やがて無気力に…。


伸ばすことより、伸びしろのあることが重要だ!

可能性のあることは素晴らしいことです。
しかしそれを片っ端から実現させていくと、ネタが尽きてしまいます。

手品師が手品のレパートリーをたくさん用意しているとしても、
観客にとっては1つの手品は1つの手品でしかありません。
同じ手品を繰り返すと、トリックがばれやすくなるばかりか、
初めて見たときの驚きや感動までもが薄れていってしまいます。

タネをたくさん知っていることと、それを明かすことは違うのです。

ネタばらしをする気はなくても、同じ手品を何度も披露すれば
鋭い観客はそのトリックを見破ってしまいます。
つまり“結果的に”ネタばらしをしてしまうことと変わらないのです。

手品を見せることより、タネをたくさん持っていることのほうが重要です。


ゲームは発展させるよりも発展の余地を残しておくことが重要

ゲームの業界がもっとも苦労しているのは「次の手」です。
一つのタイトルに全力になりすぎ、それで完結し、続編で失敗してしまう。
もちろん続編で成功しているケースもありますが、運営期間が長くても短くても、
あっという間に“オワコン”になるゲームがあとを絶ちません。

“結果的に失敗”したものは、その過程の印象も悪くなりやすいのです。

ユーザーの期待に応えても、応えすぎると、「次」で困ることになります。
もちろんユーザーを無視した怠慢な運営がNGであることは言うまでもありませんが、
順調すぎてもダメだということを肝に銘じておく必要がありそうです。
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この記事へのコメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. こおしん
    • 2013年09月05日 08:18
    • なんか、凄く強いペットや今回みたいな『サポートプログラム-ユイ』とかの強すぎるアイテムが出るのを見る度に、マビノギのサービスが終了しそうで怖くなりますよね(´・ω・`)
    • 2. あすさん
    • 2013年09月05日 10:57
    • >こおしんさん
      ユーザーはサービス終了に危機感を抱いても、運営はあまたのタイトルの一つがなくなるだけなので
      大した痛手にはならないんですよね(´・ω・`)
      古いゲームを更新し騙し騙し継続するよりも、一から作り直したほうが好都合ですし…
      グラフィックと宣伝に力を注げば元は取れる、みたいな…w
    • 3. ナナシアン
    • 2013年09月05日 15:00
    • 激しく同意です。
      私がマビはじめたころはグリフォンがでた時でした。
      イリアは広いから便利、で購入しましたが
      今はなんだかずっとドラとワイバーンのターン・・みたいな・・・
      それで緊急回避的に使うならいいんですけど、連打ごり押しで正直つまらないです。
      ナオさんが家出しちゃった!次こそ!であーでもないこーでもない、と
      フレさんと試行錯誤して戦闘して負けて再チャレンジ何度もして
      やった!勝った!ていう楽しさが好きです。
      それより水着箱つりたいです・・・。
    • 4. あすさん
    • 2013年09月05日 18:55
    • >名無しさん
      ごり押しできないように変更したら猛反発が起こりますからね…
      いったん出したものを引っ込めることは原則としてできないのです(´・ω・`)
      ペットや課金で有利になるシステムにすると、それをエスカレートさせるしかなくなります…
      個人で「こういう楽しさが好き!」と主張しても、それが反映される構造がないために
      空回りしてしまう人が続出し、しだいに衰退していくのが現状です(´・ω・`)
      さあ、水着が釣れるように祈りましょう・・・(,,゚Д゚)†
    • 5. ねこみみかえで
    • 2013年09月30日 16:57
    • 強いペット弱いペットと、あるのは個人的にはいいと思います。ただ召喚の際になんの代償も必用としないのがどうかなとおもうのですよね。召喚したときにスキルつかったらMPなりスタミナなりを消費するようにしたら連打しまくるってのも多少は減りそうなきもしますし・・。なんにせよ代償なしのままってのはどうかなとおもいました。あえてゲームバランスを考えるとしたらこういうことぐらいしかできなさそうです。前やってたゲームだと戦闘状態だと召喚/召還ができなかったですね。これをこのままマビノギに当てはめるのは無理だとおもうので、たとえばペットを召喚するとき戻すときに準備時間が若干できるようになると、ペット連打で拘束しまくりなのにプレイヤースキル()で語る人はずいぶん減るかと思いますです。

      車の性能は昔からしたら格段にあがってますね。ただそれはスピードという方向よりは安全、信頼性、環境への配慮といった方面に向いていますね。インターネットの世界も高速通信は十分にできるようになりましたので、次のステップは信頼性とかそういう方面になるのかしら。無線通信も一昔前と比べたら格段に性能がよくなりましたが、今後は無線でもラグがほとんどでなくなるようになるかもしれませんね。ヽ(`◇´)/
    • 6. あすさん
    • 2013年09月30日 17:26
    • >ねこみみかえでさん
      オンラインゲームにおけるサービスの鉄則(運営側)として、
      「いったん出したものを引っ込める」というのは絶対にやってはいけないタブーです。
      それまで快適だったシステムやプレイスタイルをいきなり廃止するのは命に関わります。
      ワイバーンやアイスドラゴンの連発はもはや常識のようになっているため、
      今からそれをできなくすると大変なことになってしまいます。
      「プレイヤースキル」も時代とともに変わっていくということでしょう。

      オンラインゲームでは回線の速度(帯域)よりも遅延がいかに少ないかが重要ですね。
      通信される情報の量としてはわずかなものですが、それを届けるのが遅れると
      プレイにストレスを感じるようになります(´・ω・`)
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