一晩中、マビノギの話題で過ごしてしまう明海と凛。

あすさんは床に大の字になって永眠している。



凛「へぇ~! 街灯を叩けば叩くほど釘や金貨が出てくるのかぁ~」
明海「おかしな話でしょ~? 小さい玉はインプが隠したとかいうけど、本当は錬金術なのよね」
凛「釘が手に刺さることはないのかな?」
明海「それもあるよね。でもあたしは刺さったことない。あすさんは手が血まみれになったと言ってたけど…」
凛「…恐ろしいゲームだね…」
明海「初めはお金がなかったから、街灯を叩きまくって財布いっぱいの金貨を稼いだよ」
凛「ああ……それで手を怪我してしまたんだね……」
明海「違うって! あすさんみたいなボケ方しないでほしいわ」
凛「ごめんごめん。でも本当に面白そうだなあ。……あ、あすさんをそろそろ起こそうか?」
明海「あすさんは安らかに眠ってるよ」
凛「じゃあ…このまま寝かせてあげようか…」
明海「二度と目覚めることのない眠りについてるのよ」
凛「ええ!?それは大変だーーーーーーー」


凛は驚きのあまり大声を上げた。


あすさん「……なんですか、そうぞうしい……」
明海「うわ! 起きたー」
凛「ひいいいいいいいいいいゾンビーーーーーーーー」

あすさんは冷たくなった体をゆっくりと起こし、再び温かくなった。