あすさんは大きな選択を迫られた。

明海の将来を決めることであるとともに、自分の立場を大きく動かされる問題に直面してしまった。
単なる釣りかもしれない。
実際に会ってみるまではわからない。
もはやお手上げである。


あすさん「住んでいる地域によるぞ…」
明海「樽帝院駅からすぐだよ」
あすさん「知らない地名だ……」
明海「新幹線で直行できるよ」
あすさん「ずいぶん遠いな……」
明海「大丈夫大丈夫! 来てくれたらあたしが全額負担するんだから」
あすさん「………負担してくれなかったらどうする…」
明海「信用できない?」
あすさん「さすがに…これは……」
明海「分割金利・手数料は明海が負担!!!!!」
あすさん「金額の問題ではなくて……」
明海「わかった。自分の家から離れるのが心配なのねwwwwww」
あすさん「∑(゚∇゚|||)はぁうっ!」


明海のほうが一枚上手──
そう考えてみると、むしろあすさんのほうが明海に妙な期待感を抱いてしまうようである。

引きこもりになって百余年。
自分の重い腰を持ち上げる機会になるかもしれない…と思うと、明海の提案からは引き下がることができなかった。


明海「(´・△・`)アーア…影世界の英雄、aspirinさんに会えると思ったのになぁ(´・ω・`)ガッカリ・・・」
あすさん「そんなタイトルはどうでもいい…」
明海「イケメンのあすさんを一目見たかったなぁ(´・ω:;.:...」
あすさん「(°д ゚)ハァ?」
明海「きっとピンクの衣装をかっこよく着こなしてるんだろうなぁ(´・ω:;.:...」
あすさん「なんという妄想……」
明海「(/ω・\)チラ」
あすさん「(´∩ω∩`)」
明海「モォ─ヽ[*`Д゚]ノ─!!!あすさん来てよ~~~~~《゚Д゚》ゴラァァァァァァァァァァァァア!!」
あすさん「●:・∵;(ノД`)ノ ヒイィィィ」
明海「あすさん! あたしだってあすさんの将来を心配してるんだからね!!」
あすさん「( ´゚д゚`)ぇーーー」
明海「あたしの誘いに乗らなかったら、次はいつチャンスがあるかわからないよ?」
あすさん「(´゚д゚`)」
明海「いいじゃない! あたしも救われるし、あすさんも救われるんだよ!?」
あすさん「(。-`ω´-)ンー…別に私は困っていないけど…」
明海「今はいいかもしれないけど、将来はどうするの?」
あすさん「私に将来などないのだよ」
明海「それじゃああたしの将来もないのと同じじゃない…そのくらいわかってよ…」
あすさん「ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…」
明海「あすさんの協力が必要なの。あたしがあすさんを必要としていることくらいわかってるでしょ?」
あすさん「( ゚ω゚)フム」
明海「ほかの人は100%否定するだろう、って言ったじゃない。それなのにあすさんはあたしを見捨てる気? 無責任すぎるよ…」
あすさん「(;゜〇゜)……」
明海「あすさんが信じてくれなかったら、誰があたしを信じてくれるの……」
あすさん「なるほど……」
明海「(´・ ω ・)……」
あすさん「…………わかった」
明海「( ゚Д゚)ハッ!」
あすさん「ご両親は何と言っているのかね?」
明海「もうお金用意して待ってる」
あすさん「何━━━━ヽ(゚Д゚ )ノ━━━━!!!!」
明海「お母さんには、あすさんのこと家庭教師だって伝えといた」
あすさん「ちょ、ちょっと待て!!!!!この話はどこまで飛躍していくんだ!?!?!?」