「動機」について少し考えてみましょう。 人を集めて開かれる演奏会や、交流を目的としたフィールド狩り、初心者の講習や支援などといった
ユーザーによるイベント。ユーザーが企画し、ユーザーが実行し、ユーザーが楽しむためのイベント。
誰しも一度は経験があるかと思います。
内容が充実しているかどうかとか、報酬を用意できるのかといった心配があるかもしれませんが、このようにイベントを自分で考えて実行するというのは心躍るものです。
かつて私が実施したものは、「
すごく強そうな 白ヒグマを倒して純白のサーコートチェーンメイルを入手(できるのかどうか調査)しよう」というものがありました。
結果は残念ながら……100匹以上倒したのにドロップはありませんでした。
ギルドや親しい人とパーティーを組み、センマイ平原に常設したキャンプキットで休みながら毎日3~4匹の白ヒグマを、ほかのクマを狩り、魔族指令書が出るのを待ちわびながら続けていました。
各自が数百枚に上る各種クマの魔符と、百枚以上の最高級革、銀行いっぱいのフォックスつき伐採用斧を手に入れており、その間、クマの反応速度や行動パターンについてしっかりと学習し、ほぼ完璧に攻略法をマスターしていったものです。
誰についても利害関係がなく、純粋に仲間同士でクマを倒すプレイを楽しんでいました。
チャットで盛り上がり、ダメージを受けた仲間にヒーリングをし、戦利品をまとめて換金する毎日でした。
それはとても充実していたのです。
レベル上げに適しているわけでもなければ、特に価値のあるアイテムが出るわけでもない、センマイ平原のこのイベント。
これに参加していた人たちは、そのような動機で臨んでいたのではありません。 ただ私の計画に賛同し、協力的に加わってくれたのです。 宣伝もなく、何十人規模の大きなイベントでもなく、数人という小さなものでしたが、大した報酬もないのにとても充実していました。
「何が面白いのかは人それぞれ」ですが、それ以前に、イベントの計画者
自身が楽しめることが重要なのです。
どうでしょうか。
ただクエストでクマを倒すのか、みんなでクマを倒すことで楽しむのか、あなたならどちらの理由で動かされますか? クマを倒せないとしてもいいのです。
思う存分、練習することができます。
スキルを使うタイミングがまったくわからなかった人もいました。
しかし練習することにより、みるみるうちに上達しました。
早く倒すとか、多くを倒そうとしなくてもいいのです。
自分の操作がキャラクターを動かし、上手くスキルが決まったときの快感を味わってください。
腹筋もやる気がなければ鍛えられません。
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