長い間、見慣れていたキャラクターの顔をプレミアムカードで「整形」したら、友達から「前のほうがよかった」と言われたり、自分でもそう思ったりしたことはありませんか?
自分の意志で決めて実行したことが、まったくの想定外、まったく意図していない結果をもたらすことはたくさんあると思います。
ギルドでも設立当時のメンバーはいつまでもそのままです。
それを分けたり誰かを加えたりすると、初めのうちはよくても、やがて強い違和感を覚えるようになることが少なくありません。
初期メンバーは互いのことをよく理解しているが、あとから加わる人はそれよりも理解が少ないからです。
「昔はよかったなぁ」
人が多かれ少なかれ持っている「同一性を保持したい」という性質がそう思わせているのです。
そのため、どうしても元に戻ろうとすることがあるのです。
哲学的な話になってしまいますが、
「男と女」、「善と悪」、「陰と陽」、「プラスとマイナス」のように、相反する二つの要素があることによって成り立っているものや考え方は世の中にたくさんあります。
オンラインゲームで人と人が集まり合うのも、これらと同じ原則によるのかと思っていました。
………どうも違うようです。
「気の合う仲間」というのは、「善と悪」のように相反するものであるはずがありません。
「男と女」はたしかに引き合いますが、それでは同性で仲のいい人がいることを説明できません。
それほど単純な問題ではないようです。
物理的な力についていえば「押す力と引く力」とか、「正電荷と負電荷」、「N極とS極」といったものがありますが、これだけで説明できるほど簡単ではありません。
そもそも見当違いなのでしょうか。
ところが…
都合のいい「力」が一つあります。
重力です。
重力というのを物理学的に定義すれば「質量を持つ物体に働く力」です。
重力は無限遠の距離まで光速で到達します。
引力のみが存在し、その逆である斥力は確認されていないという特徴もあります。
人と人がいれば両者の間には必ず引力が働く。
自分の重力が十分に大きければ、他の人を引きつける力が発生する。
他の人の重力が十分に大きければ、自分がそれに引きつけられる。
他の人が遠かったり、離れる向きに動いていたりする場合、あたかも離れる力(斥力)が働いているかのようになる。
重力が大きければ大きいほど離れることが難しくなります。
重力で引き合ったものは、離そうとする力を加えない限りそのままなのです。
くっついている状態は位置エネルギーがなく、物理的に安定するからです。
地球というのは私たちからすれば非常に強い重力を持っており、自分の足でどんなにジャンプしてもその力を振り切ることはできません。
でもロケットは地球の重力を振り切ることができます。
ロケットの推進力が地球の重力よりも大きいからです。
ではブラックホールはどうでしょう?
ブラックホールは物理的にいって脱出が不可能な天体です。
その重力に引きつけられて落ちたら最後。光すら脱出できなくなります。
それは永遠に落ちていくような状態です。
もしギルドがブラックホールかそれに近い強大な重力を持っているとすれば、そこに入った人は二度と抜け出せなくなるわけです。
ブラックホールのようなギルドは私の知る限り存在しませんが、それに近いものはあると思います。
ブラックホールに落ちそうになってギリギリ脱出できたというケースもあるはずです。
(よほど近づかない限り、光速でなくても脱出できるからです)
ブラックホール自体は小さなものなので、実際、宇宙を旅するとしてもまず脅威になることはありません。
脅威になるとすれば、ブラックホールへの接近を試みた場合だけでしょう。
たとえば私の設立したギルドが事実上ブラックホールだったとします。
このギルドは少人数であまり目立たないとしても、誰かが興味を持って近づいてきたらどうなるでしょうか。
ゲーム内では誰も知らないかもしれませんが、このブログで紹介することによって少しでも認知された場合、誰かが近づいてくる可能性は大いにあります。
そうなったら……
さて、「哲学的な話になってしまいますが、」のところから話がそれてしまいました。
本題は「分けてもまとめても元に戻る」ということでしたね。
でも「元に戻らない」場合もあります。
それはどのようなものでしょうか。
いったん分かれたり集まったりしたメンバーがいなくなった場合です。
ギルドから離れるのではなく、そのまま姿を消してしまうことです。
そうです…
ギルドを再編するための人がいなければ、それは二度と立ち上げることができなくなります。
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