さまざまなギルドの事情について考えているうちに、一つの傾向のようなものがあることに気づきました。
マスターのキャラ(人柄)が強すぎると、ギルドの統率が難しくなる。
これはマスターが個性的であってはいけないとか、戦力が強くてはいけないという意味ではなく、マビノギのゲームとは直接関係のない部分で特に強い印象があると、それがそのギルドの集まる主要な動機付けとなってしまい、マビノギのシステムと他のプレイヤー、極端な場合、同じギルドのメンバーとさえ本来の目的が食い違うようになり、マスターとメンバーは調和しても、メンバーとメンバーは不和になりやすいという現象が起こるからです。
【重要】マスターのキャラが濃すぎるギルドは難しい?
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少しおかしな表現になりますが、マスターの役は特異な人よりも、むしろ平凡な人が演じたほうが上手くことが多いようです。
過ぎたるは及ばざるが如し
という言葉があります。
「何事も行き過ぎるのはよい結果をもたらさない」という戒めです。
とはいえ「個性的なマスターでも上手くいっているギルドはあるのでは?」と思うでしょう。
それは、「個性的過ぎてはいない」から上手くいっているのです。
ではマスターは常にそのように注意していれば上手くいくのでしょうか?
いいえ…
それほど単純な問題ではないことは明らかです。
それは褐色キツネでIBCを練習するようなもので、アイスボルトかカウンターのどちらか一発でほとんど倒してしまって成り立たないため、教材としてまったく使えないことと同じです。
IBCを教授するなら別のモンスター、つまり対象を変えるしかないでしょう。
ギルドマスターについてもこれと同じで、無理やり自分の性格や方針を変えることは難しいので、上手くいくことはめったにありません。
マスターを交代してもほとんど上手くいきません。
いったん定着したスタイルを変えることほど失敗しやすいものはないからです。
しかし現状を維持しようとしても、ギルドを統率できなくなったことに感づいた時点でもうすでに修正は不可能な状態になっているので、こうして一つのギルドは寿命を迎えるようになるというわけです。
さて、本題はここからです。
マスターのキャラが濃すぎると上手くいかないというのは、以前にもこのブログで言及した通り、メンバーが「ギルド」ではなく「ギルドマスター」についてくるようになってしまうからです。
メンバーはギルドではなく、そのマスターに依存しているので、マスターと1対1のときはよくても、他のメンバーの介入があると急に不機嫌になったり、意欲をそがれたりすることが起きてしまうのです。
つまりマスターに非があるというよりは、メンバー同士の仲が悪いのが最大の原因なのです。
ならば「マスターがメンバーの仲を取り持つように行動すればいいだろう」と思うでしょう。
それはできません。
なぜならメンバーはマスターに依存しているのであって、ギルドそのものやメンバーには関心がないからです。
メンバーと仲よくするように指導しても、それはマスターに依存しているメンバーにとっては大変受け入れがたく、「不当な扱いだ」と認識されてしまいます。
そもそも「そのような扱いをしない」という前提のマスターを慕っているも同然だから、マスターが意向を変えると急速にギルドは衰退します。
このようなことは男女関係なく起こります。
実際、ギルドを作る前の私は三角関係に陥ったことがあります。
関わった子の一人が
「あすさんの取り合いになるよ…」
と言ったのを今でも鮮明に覚えています。
そしてその通りになってしまいました。
解決するには三角形の頂点の一つを取り去るか、あるいはすべてを失うしかありませんでした。
その後、こうした悲しい事態を二度と起こさないようにするため、「限定」ギルドはできるだけ同性だけを集めるようにしたつもりです。
同性でも同じでした。
結局、マスターの私に依存しているためにメンバー同士の仲はどんどん悪化し、強い嫉妬が生まれ、解散せざるを得なくなったのです。
ギルドを解散した理由はこういうことです。
男でも女でもだめなのです。
そもそも私の関わるギルドは失敗するようにできているから、私はギルドを作るべきでないということでしょう。
それ以来とても安定しています。


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