ペンタブレットの大きさの選び方

サイズ選びはそう簡単な問題ではなさそうだ…

「無条件に大きいほうがよい」というのは間違いで、「小さいほうがよい」というのも間違い。
モニターの大きさ・解像度、キーボードやマウスを含めた卓上の広さといったワークスペースを考慮する必要があります。
モニターが大きすぎると目との距離を相当離さなければならず、それより小さいモニターの場合と比較して相対的な(見た目の)大きさは結局同じ、という場合があります。
デスクトップ用モニターなら21.5インチから24インチが基本と考えてよいでしょうか。
27インチともなると目から相当離さなければ視野に収まりきらないため、モニターとの距離を開けることで結局それ以下のサイズと変わらない可能性がありますね。
そんなわけでIntuos Proならミディアムサイズがもっとも好都合かもしれず、ノートパソコンならスモール、マルチモニターならラージ、
という具合にいちおうは推奨されているのでしょう。
しかし店頭で触れた程度では実際の作業環境と一致しないので、その推奨を鵜呑みにするのは問題です。

マウスを操作する範囲を考えれば大きいペンタブレットは必要ないことがわかる。

マウスの移動速度を遅く設定すると1ドット単位の操作が簡単になりますが、
その設定のまま日常的に使用するというのは大きな負担です。
常にマウスを大きく動かす必要があるため、卓上のスペースを広くしなければなりません。

細かい描写をするには大きいペンタブレットを使うのではなく、ソフト側でキャンバスを拡大すればいいのです。
拡大すれば1ドットの画素も擬似的に大きく表示することができるため、見たままに手を動かすだけで対処できます。
ペンタブレットが大きくなったところでモニターのドットピッチが広がるわけではありません。
キャンバスの拡大もせずに絵を描いて完成させようとする人はいないはずです。

モニターとペンタブレットの操作範囲が1:1だとアナログに近い、というのは間違いではないでしょう。
しかしモニターもペンタブレットもデジタルの道具です。
「アナログに近いからいい」と無条件に判断するのは初心者のうちだけで、デジタルという道具に慣れれば慣れるほど、当初の先入観と実態は異なっていることがわかります。
いずれにせよ、いつまでも道具について吟味したり比較したりしている人は、ろくに絵を描いていないことがほとんどです。
しかしネット上ではそういう人の声のほうが大きく聞こえる場合があるため、事実とかけ離れた理論や主張がもっともらしく定着していることが多いのです。

アナログであることやアナログに近いことがいいのなら、紙とペンで描けばいいのに、なぜそうしないのか?
アナログにはアナログ、デジタルにはデジタルの特徴があるのだから、それらを混同することは賢明ではありません。

ここで主張したいのは、「大きいペンタブレットが無条件でよい」という判断は誤りであるということであり、
「大きいペンタブレットはよくない」ということではありません。

***ペンタブレット(主にIntuos Proシリーズ)のサイズについて!***

よく「モニターのサイズに合わせて選ぶ」といわれていますが、間違っています。
大きいモニターほど大きいサイズが必要というのは正しくありません。
そもそもデジタルで扱う画像は表示の拡大・縮小が可能であり、手元のタブレットと実際の画像のサイズは
1:1の対応関係にあるわけではないため、タブレットがいくら大きくても手を動かす距離に違いはないからです。

今どきのペイントソフトには「手ぶれ補正」が搭載されていますから、わざわざ手を大きく動かさなくても
きれいな描画が可能であり、むしろストロークが長いとそれが線のぶれにつながってしまうのです。

IntuosのLarge以上のサイズではちょっとした線を引くのにも長いストロークが必要となり、
ゆっくり引けば線がぶれるし、早く引けば正確に止めることが難しくなってしまいます。
大きいペンタブレットに期待して買っても、ペン先の微細な制御が難しく、振り回されている人が意外に多いのです。
このような場合、タブレットのプロパティの操作エリアを狭くすることで解決するはずです。
指先の小さな動きでもポインタは大きく動くようになり、最初は扱いにくいと感じるかもしれませんが、
その小さな動きを丁寧にすると、大きく動かしていたときよりも明らかに線がきれいで、正確に引けることがわかると思います。

モニターが17~21インチならSmallでいいかもしれず、それ以上でもMedium、デュアルモニターならLargeで
2つのモニターを行き来できるマッピングにするといいはずです。

(゚∀゚)カエル!