鉛筆はよく尖らせたものを使う

鉛筆は絵の練習や下書き用として優れた道具ですが、使い方を間違えると上達の妨げになってしまいます。
鉛筆をどのように削っているのか確認してください。

軟らかすぎる芯は避けること。

4Bや6Bなどの鉛筆はデッサンによく使われる硬度ですが、それはおそらく、大半の人が「描きたい」と思っている絵には不向きであると思われます。
芯が軟らかく、また太いため、ディテールを描くことが困難だからです。
何より問題なのは、「細部を描けないから大ざっぱでいいや~」と思ってしまうことです!

鉛筆

一口に「鉛筆」といっても事務用の安価なものから、絵画用に特別に製造された高価なものまで等級の違いがあります。
HBやFといった「硬度」の違いだけだと思っていた人にとっては、品質の差については興味をそそられることでしょう。
品質のよい(値段の高い)鉛筆を使うに越したことはありませんが、実は削り方のほうが重要です。

惜しみなく削ること!

1本40円の事務用鉛筆ならともかく、1本90円~140円の絵画用鉛筆は「もったいない」という感覚にとらわれ、
鉛筆削り器ではなくカッターナイフでちまちま削って使おうとする人は多いものです。

上の写真の左の2本がそれです。
これは4Bと6Bという「ただでさえ太い芯」を、よりによって一番太くなる形にカッターナイフで削った鉛筆です。
この芯ではどのように描いても太い線になってしまい、細い線やディテールを描くことはほとんど不可能です。
ディテールを描けないから「適当でいい」という事態に陥りやすく、ラフやクロッキーで終わることが多いのです。

右の2本は一般的な鉛筆削り器で削ったものです。
HBとBという普段の使用に適した芯を、手回し式の鉛筆削り器でごく普通に削った鉛筆です。
細い線をしっかり引くことができ、接地面が小さいため軽い筆圧でも鮮明な描画が可能です。
ディテールをきちんと描けるようにするため、芯が丸くなる前に削ることが大切です。

鉛筆は削ることでいわば「活性化」する。

「活性化」という表現が適切かどうかはわかりませんが、鉛筆は常に削って尖らせておくものなのです。
芯の丸くなった鉛筆だけを使い続けてもいい絵は描けないし、上達もしにくくなります。

鉛筆の消費に関しても「量より質」である。

安価な鉛筆でたくさん描いたり、ナイフでちまちま削って長持ちさせたりすることは重要ではありません。
鉛筆を長持ちさせることが目的ではないのですから!
絵を描くことと、鉛筆を長持ちさせることと、どちらが目的なのかを考えてください。

鉛筆を「長持ちさせよう」「たくさん使おう」として、結果的にラフやクロッキーを量産することになるなら意味がないのです。

繰り返しになりますが、絵を描く作業のポイントは量より質です。
異なる絵をたくさん描くことよりも、1つの絵に時間をかけて描くことのほうが大切です。
たくさんのラフを描こうとすれば鉛筆の消費量が増えますが、1つの絵に専念すればそれほど多くはなりません。
むしろ消しゴムを多用することになるので、なるべく丈夫な用紙と、邪魔されない「時間」を確保することが肝心です。

(゚∀゚)カエル!