かなり多くの人が誤解し、精神疾患状の様相を示している。

長く絵を描いている人もそうでない人も、遅かれ早かれ自分の作品を「人に見せる」機会があるでしょう。
そして人から評価される際、どのような意識でいるのかが非常に大きな問題となっているのです。

絵を人に見せる以上、評価されて当然だという思い込みがある。

かなり多くの人に共通しているのは、自分の絵に対して自信があろうがなかろうが、
「何らかの評価をされて当然だ」という強い思い込みがある、ということです。

さらにもう一つ、「絵を描くからには必ずプロになる」という偏った意識もみられます。

よく考えてください。
何かを新しく始めたり、それに熟練したりしたすべての人が、必ず「プロ」になるのでしょうか?
決してそうではないはずです。
趣味で絵を描くだけの人のほうが、プロになる人よりも圧倒的に多いはずです。

学校の部活動で「野球」を選んだからといって将来、プロ野球選手になるわけではないのと同じように、
デッサンやCGイラストについて勉強した人のすべてが「プロのイラストレーター」になるわけではないのです。

体重や体脂肪率の気になる人が毎日マラソンをするようになったからといって、マラソンの選手になるわけではないですよね。
運動のためにテニスを始めたとしても、それはプロになるのが「目的」なのではありません。
絵を描くことについてもまったく同じことがいえるわけです。

にもかかわらず、絵を描くことに熱心なかなり多くの人が、最初から「プロ意識」を抱いてしまうのが現実なのです。

自分の期待するような評価を得られないと怒る、落ち込む、自暴自棄に陥る。

次のような経験をしたり、またはそのような人を見たりしたことはありませんか?

かなり心当たりのある人がいるのではないでしょうか。
実はこれ、ある種の精神疾患である可能性が高いのです。

「私は評価されるのが当然だ」とか、「私にはもともと優れた才能がある」と思い込んでおり、
評価されなければ「私を見る目のない人ばかりだ」、「私を評価しないのは誰かの陰謀だ」などと妄想に走り、
それが普段の生活にも悪影響を及ぼし、大変な苦痛となる精神疾患が存在します。

これは絵の実力以前の深刻な問題です。
心当たりがあって「もしかしたら…」と思うことがあれば、一度、精神科の診察を受けることをお勧めします。
精神科に関する相談はここで行うことはできませんので、最寄の精神科、心療内科、メンタルクリニック等をお調べください。

「評価」を正しく認識すること。

評価というのは見せる側ではなく見る側がするものです。
自分で絵を描いて公開するという一連の作業は「サービス」と同等のものであるため、
提供する側ではなくされる側が評価をするのが当然です。
評価を過度に期待したり、評価をするように命令したりするのは越権行為のようなもので、
それは評価以前に自分の認識が間違っているのですから、きちんと正しておく必要があります。

自分が「見る側」になったことを想定してみましょう。
すると、「これはいい作品だな」「これはイマイチだな」という評価は自然と出てくるはずです。
自分自身でも「ナイス」とか「イマイチ」といった評価をするのであれば、自分が「見せる側」になった際に
それと同じ評価をされるのはまったく当然のことなのです。
まさか、ありとあらゆる作品に高評価をつけて回るような「スパム」に近い行為をする人はいないでしょう。
「片っ端から高評価をつけて回る」……それが評価だと思っているのなら、考えを改めたほうがよいでしょう。

(゚∀゚)カエル!