マナビノギ

マビノギハァンタジーライフ

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赤黒クマから命がけで逃げ出したあすさんの体はもはやボロボロである。 クマの極太の腕から繰り出される強烈なスマッシュの直撃で受けたダメージと、 常識では考えられない速さで走ったことによる筋肉への負荷は甚大なものであり、 それ以前に女子高生たちとの対応で疲労の極

樽帝院の町は、標高2000m級の山を開拓して作られた「人工の平地」にある。 もともと険しい山と広大な森林が延々と続く大自然にあったため、 そこに生息していたクマなどの野生動物が現れるのは当然といえる。 明海「っていっても、今は真冬よ? こんな時期にクマが出てくるこ

(^p^)たるていいーんたるていいーん(^@^)おりぐちわみぎがわです (^p^)おにもつのおわすれもののないよう(^@^)おたしかめください 2時間半の旅を終え、ようやく目的地・樽帝院に到着した。 あすさん「ぬうああああああっ!!ついたぞ~~~! やったぞ~~~~!」 新幹線か

運転手「親子で毎晩マビノギ三昧ですよ~」 あすさん「そうなんですか」 運転手「妻にも勧めているんですがねぇ…機械に弱くて操作もおぼつかないんですわ」 あすさん「一緒にプレイできるといいですね(棒読み)」 運転手「そうだ! 息子にもサインをお願いできますか。口か

樹齢400年といわれるあすさんが引きこもりになって150年。 ずっと家にいて、光合成のために庭を歩く以外はマビノギに夢中になる毎日。 それが今、明海にそそのかされて重い腰を上げ始めたのであった。 明海「あすさんの都合のいい日はいつ?」 あすさん「今すぐでも」 明海「

あすさんは大きな選択を迫られた。 明海の将来を決めることであるとともに、自分の立場を大きく動かされる問題に直面してしまった。 単なる釣りかもしれない。 実際に会ってみるまではわからない。 もはやお手上げである。 あすさん「住んでいる地域によるぞ…」 明海「樽帝

明海は、あすさんに対して期待しすぎることはなかった。 あすさんはあくまで「助言を与える機械」にすぎず、問題を解決するのは機械ではなく自分だ、と思っているからだ。 この冷淡すぎるほどの合理的な思考により、明海はすぐに立ち直ることができるのである。 明海「高校進

あすさんは信用できる。 信用できるだけの何かがある。 その正体はわからないけれど、信じてよいという確信がある── 明海はそう思ってあすさんを信用し、学校で味わった苦痛を打ち明けた。 あすさん「それは…苦痛だ…」 明海「気にしないつもりでいたのに、もう学校へ行け

明海「はぁ……。なんだろ……なんかマビをやるのも面倒になってる気がする……」 学校であったこと、原因不明の寒気と恐怖感、マビノギのメンテナンス── さまざまな要因が重なり合い、しだいにやる気を失っていく明海であった。 明海「ゲームにすら退屈するあたしって…も

メンテナンス。 それはプレイヤーにとって暇な時間である。 ネクソンがどうであるかは誰にもわからない。 定期臨時メンテナンスは1時間の予定だが、とても長く感じられるものだ。 明海とて例外ではなかった。 明海「暇だ~~…。どうしよう。課題でもやるかぁ……」 学生はメ

今日は月曜日。 多くの学校や会社で「週の初め」とされる曜日である。 しかしマビノギは違う。 この日は必ず不具合が起こるとされており、それを回避するための メンテナンスを絶対に行わなければならない日なのだ。 10時ごろ… 明海「今日も学校休んじゃったなぁ……ってか

「ずいぶん遅くまでいるね。……学校は大丈夫?」 現実の時間は0時を過ぎていた。 明海「いやwwwwww土曜日だからwwwwww」 あすさん「ああ、サーオィンか……。曜日の感覚がなくなってきた…」 明海「今から転生するし」 あすさん「!!!!!!!!!!!!」 明

「誰ですか…? こんな時間に…明海…?」 金曜日の正午過ぎ。通常はログインできないはずの時間帯である。 明海「(ノ゚Д゚)人(゚Д゚ヽ)おっはようおっはようボンジュール♪」 あすさん「(;゜〇゜)」 明海「臨時メンテ\(^o^)/オワタねw」 あすさん「(;゜〇゜)」 明海「今

精神的なショックから立ち直れない相葉明海(あいば・あけみ)は次の日も学校を休んだ。 トイレに紙がなかったこと。牛岡先生のひどい一言。クラスメイトの冷たい反応… いや、そもそも自分の体調管理が悪かったのだ──。 もともと快活な性格の明海は、物事をわりと合理的に

「もぉ~どうしたぁ? それがお前の限界かぁ?」 冬の寒空のもと、校庭に雄牛のような力強い男の声が響き渡る。 高校の体育教師、牛岡の声である。 牛岡「ピピーーーッ! ちょっと待った! まず先生がお前たちに話をする」 牛岡の笛で体育の授業が中断され、生徒たちの動きが

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