録画に用いるPCのスペックが低い場合、
動作がぎこちなく、終始カクカクし、深刻な操作障害が発生します。
特にCPUがシングルコア(過去のPentium4やAthlon)の場合、ゲームの動作のためにCPUがほぼ占有されるため、録画のためのリソースが足りず、処理の遅延やフリーズが顕著に起こります。
録画ソフトによっては録画中のCPUへの負荷を軽減することができますが、これはどういう仕組みなのかというと、できるだけ映像を圧縮しないようにすることでハードディスクへすみやかに保存しているのです。
というのは、CPUは映像を圧縮してファイルサイズを小さくするために大部分が使われるので、それをしないほうが負担が少なくなり、快適に動作できるようになるからです。
ところが圧縮されない分、ファイルサイズは大きくなります。
録画しながらファイルサイズを確認すると、みるみるうちに数百メガバイト~数ギガバイトの容量に膨れ上がっていくことがわかります。
「うわあああハードディスクが圧迫されるうううう」
録画を行うなら避けられません。これで正常なのです。
録画の基本は、録画中のファイルサイズが大きくなっても気にしないことです。
もし録画中にリアルタイムで高い圧縮をかける設定にすると、ゲームの動作と圧縮のためにCPUが極限まで使用され、ハイエンドPCでもまともに動作することは困難になります。
そのまま続行するとフリーズしたり、録画のファイルが正常に保存されず、深刻なエラーが発生したりすることがあります。
マビノギのウィンドウサイズが800x600(SVGA)なら、録画ソフトで取り込むサイズをそれより小さい320x240(QVGA)などにするとCPUの負担が減り、ファイルサイズも少なくすることができますが、画質が下がって見づらくなってしまいます。
フルHD(1920x1080)などの高解像度で録画するには、録画に用いるPCに相当なスペックが求められます。
しかしそれを視聴する側のモニターがフルHDに対応していなければ再生できないので、用途を考えて決めるようにしたほうがいいでしょう。
まず、ゲームを録画するにはシングルコアのCPUでは困難です。
幸い最近のPCはほとんどがデュアルコア(2コア)以上のマルチコアCPUを搭載しているし、一般に「ゲーム向きパソコン」といえばクアッドコア(4コア)以上のものも多く、さらに多いものも存在しています。
マルチプロセッサという俗に「ワークステーション」と呼ばれるものは動画の編集に最適ですが、一般的ではないCPUやメモリを搭載しているために値段が高くなります。
もっとも、マビノギのプログラム(Client.exe)そのものはマルチコアに対応しておらず、どんなに多くのコアを搭載していても1つのみを占有するだけです。
たとえば6コア12スレッドのCore i7でも、マビノギについてはその1/12しかCPUを使用しません。モニタリングしていると各スレッドが満遍なく使用されているかのように見えますが、これはOSのコンテキストスイッチングという働きによるもので、「常に最も空いているコアを利用する」ためにそう見えるのです。瞬間の使用率の合計は1/12になっています。
10コア20スレッドのXeonというサーバー向けCPUもあってよく話題になりますが、コアは多くても各コアの動作速度が遅いので、むしろゲームには不向きです。
もちろんコアの数が2倍になったからといって性能が2倍になるわけでもないし、値段が2倍だから性能が2倍になることもありません。
ついでに説明すると、マビノギは32ビットのアプリケーションであるため、16GBや24GBなどの大容量のメモリを搭載していても有効に利用することができません。
詳しいことは64ビットアーキテクチャについて勉強してね。
録画などマビノギ以外の作業を行わないのなら、コアが多くてもそれほどメリットはありません。
しかし録画、編集、出力を快適に行うには、CPUのコア数が多ければ多いほどいいといえます。
この記事へのコメント
コメント一覧 (2)
私もBlu-rayに録画した2時間の映像をAdobe Premiereで弄って、先ほどAdobe Encoreに送ってDVDイメージにトランスコードしているところです。
さすがに2時間のハイビジョン映像をできる限り画質を維持したままDVDへのトランスコードなので、
Core i7でも数時間は余裕でかかりそうです。
実は昨日7時間くらいかかってようやく完了したんですけど、DVDサイズ指定間違えてサイズ超えてたんですよね。
うんざり・・・
今は視聴者にも配慮し、最低限の長さとサイズのGIFアニメを作るようにしていますが、
短く小さくしすぎてわかりにくくなる、単調になる、という問題も起こります…