…なんてことだ…
あすさんは本当に明海と連動しているようだ…


で、でも、見えないだけで…
実際にはここにいるんですね！？


いや……
あすさんは存在しない……


えええ？



予想外でしょ？
すべてはあすさんの世界じゃなく、あたしから見た世界だった……


ど…どういうことだ？
じゃあ今ここにいたのは……


あすさんが実在するんだったら、出たり消えたりするのはおかしいでしょ？ そうじゃなくて、あたしがあすさんを出したり消したりしていたのよ。


そうだったんだ！！



じゃ、じゃあ……
これは全部、明海の想像だったということか…！？


あっちの世界もこっちの世界もなかった。
あるのはあたしの世界だけ。


…しかし…
そうなると……


あすさんは初めから存在していなくて、現実逃避をしているあたしの想像の産物に過ぎなかった…


牛岡先生…これは…



ああ……
やはり……


という夢を見たんだけど、どうなんだろう？



それが現実じゃないのだろうか？



この声はいったい……



さっきの夢が現実なら、今、こうしているのは何なの？



………



ほのぼのファンタジーライフだろう。



明海さん……
いったい誰と話してるんですか……


見て見て！
アイバのアルバイトが1000回に達したよ！


うむ。いい調子だな。
今後も薪と玉を集め続けるんだ。


勤勉王を目指してがんばるぞー！



相葉…
もうやめるんだ…
そこにはあすさんなんていない……

牛岡先生…
明海さんのことはそっとしておいてあげましょう…
僕たちは…これで…

そうだな…
帰ろう…




そこに強力な中毒性のあることを見極めた牛岡先生と凛は、明海とあすさんを残してネットカフェから去っていった。